大きく後退した北極と北極圏の海氷 |
NASAが協力している研究機関であるNational Snow and Ice Data Center(NSIDC)によると、2015年の北極海における海氷の広がりは2015年2月25日が最大だったことが分かりました。その広さは1454万平方kmでした。 この調査は1979年から始まりましたが、2月15日が最大になったのは最も早く海氷の最大の広がりを迎えた事例となりました。
北極海における海氷の広がりが最大になった日は、1981年から2010年の平均値で見ると3月12日ですので、2015年は平均より15日早く最大になりました。 写真下は、北極圏及びオホーツク海とベーリング海における2015年2月25日の海氷の広がりと1979年~2014年の海氷の広がりが最大になった範囲の平均を黄色で表わしたものです。2015年は、オホーツク海とベーリング海における海氷の面積が大幅に縮小しているのが分かります。 SOURCE:NASA,NSIDC |
by shibamatax
| 2015-03-24 18:25
| 地球
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shibamatax at 2015-07-10 07:25
北極域の海氷域面積は、1979年以降、長期的に減少傾向を示しています。特に、海氷域面積の年最小値は減少が顕著で、1979年から2014年までの減少率は、8.9[7.1~10.7]万平方キロメートル/年(なお、角括弧中の数字は95%の信頼区間を示す)で、年最小値が過去最小だった2012年までの減少率9.3[7.4~11.3]万平方キロメートル/年と比べわずかに小さくなっています。これは、2013年と2014年の海氷域面積が2007年以降では比較的大きかったためです。
一方、南極域における海氷域面積は、1979年以降、長期的に増加傾向を示しています。海氷域面積の1979年から2014年までの増加率は、年平均値が2.9[2.1~3.7]万平方キロメートル/年、年最大値が3.4[2.2~4.6]万平方キロメートルとなっています。 なお、2014年は南極域の海氷域面積は年平均値、年最大値とも観測史上最大となり、それぞれ1321万平方キロメートル、2085万平方キロメートル(ともに速報値)となりました。 ・・・気象庁の資料より抜粋
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